吉川めい
【写真】バリの大自然をバックにデモンストレーションを行う吉川めい
日本人女性初のアシュタンガヨガの正式認定
10年初心者と言われるアシュタンガヨガで、おそらく最短のヨガ歴で正式認定された先生だろう。
誤解を恐れずにいうと、飛び級で学校を卒業したようなものかもしれない(もちろんヨガに卒業はない)。凝縮された密度の濃い練習を行ってきた証拠だろう。ヨガは嘘をつかない。
ヨガ歴数十年というヴェテランも尊敬に値するが、ドッグイヤーと言われる昨今、オールドスクールのアシュタンガヨガを練習しつつ、ヨガの道をスパーカーの「スピード感」で駆け抜けてくさまはさながら新しいタイプのヨギーニの誕生を予感させる。
彼女は今後の日本のヨガ界を引っ張っていく存在になるだろう。いやすでにそういう存在といえるだろう。
ゴビンダカイとの出会い
2006年4月には吉川めいはアシュタンガヨガの著名な先生であるゴビンダ・カイと結婚した。
筆者も、アシュタンガヨギたちで企画した結婚パーティに出席させてもらうことになった。ヨガスタジオで行われたそのパーティはヨギたちが作り出すなんともいえない幸せな雰囲気に包まれていた。
さて、アシュタンガヨガの創始者、K.パタビジョイスはとても家族を大切にしていることで知られる。妻、息子を不幸にも亡くされた現在も、娘、孫が彼をサポートし続けている。「ファミリーを大切にするヨギ」の姿を知らしめたことはK.パタビジョイスの功績のひとつだと言っていいだろう。
ヨガは「する」ものではなくて「生きること」そのものがヨガである。
現在はインドに新しい生活の拠点を構えた2人のこれからを応援していきたい。